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学生フォーミュラプロジェクトが「第17回学生フォーミュラ 日本大会2019」に出場しました

2019.09.22

  • 「TEAM REGALIA」のメンバーら 「TEAM REGALIA」のメンバーら
  • 8の字コースでコーナリングの限界に挑む本学のマシン 8の字コースでコーナリングの限界に挑む本学のマシン
  • 白煙が上がるトラブルの原因を探るメンバー 白煙が上がるトラブルの原因を探るメンバー

 8月27日~31日にかけて、静岡県袋井市のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催された「第17回学生フォーミュラ 日本大会2019」に本学学生フォーミュラプロジェクト「TEAM REGALIA」が出場しました。本大会は、コストやデザイン(設計)、製造販売に関するプレゼンテーションを評価する「静的審査」と、マシンの走行タイムや燃費効率などを評価する「動的審査」の合計得点を競います。

 大会初日、100項目以上の厳しい安全検査項目を受ける車検を2回目でパスした本学チームは、重点的にトレーニングしてきた静的審査に臨みました。「市場要求に合った車両の製造・販売を含むビジネスプランを会社役員に納得させる」という仮想のシチュエーションで行われたプレゼンテーションやコスト審査、製造工程などの口頭試問、デザイン(設計)審査において、入念に準備した資料やパワーポイントにより、昨年度を上回る点数をたたき出し好調なスタートを切りました。

 翌日の動的審査では、電装系パーツの不調でエンジンが始動しないトラブルが発生。急遽、ピットでの修復作業が発生し、直線やターンのコース走行性能を競う午前のオートクロスには出場できませんでした。何とか修復作業を完了させて臨んだ直線75mの加速性能を競うアクセラレーションでは4.6秒と好タイムを記録。総合順位を押し上げました。ところが、8の字コースのコーナリング性能を競うスキッドパッドで車体がスピンしてしまうアクシデントが発生。運悪く、同じタイミングで吸排気系パーツから白煙が上がり、車検のやり直しと修復作業が発生しました。本学チームは、原因をさまざまな角度から分析し、センサー類の再点検やエンジンオイルの交換と油量調整などを行い、何とか再車検に合格。午後のオートクロスが行われる会場に車両を向かわせましたが、タッチの差で競技終了を知らせるアナウンスが流れ、同種目に出場することはできませんでした。最終日に約20kmを走行するエンデュランスはオートクロスに出場しなければ参加資格がないため、本学チームは最終日を迎えることなく大会を終えました。

 リーダーの上田直樹さん(機械工学科3年)は「直前の試走会ではトラブルなく走行できたため、走れる自信はありました。後輩たちに全種目に出場する経験をさせてあげられなかったことが何よりも悔しいです。ただ、静的審査では昨年を上回る結果を出せたので良かったです」と手応えを感じつつも結果に悔しさを滲ませた。また、3年間の活動を振り返って「スポンサーの方など大人と対等にコミュニケーションを取らないといけないことや、車両を自分たちで考えて自分たちの手で製作するなど貴重な経験を得られました。車両製作の熱はまだ醒めていません。将来は自動車の設計などにかかわりたいです」と今後の夢を語ってくれました。

 設計・製作を通じ、ものづくりの楽しさや厳しさを学び、自分たちで課題を発見し、解決することが求められるプロジェクト活動。今年、彼らが得た経験や積み上げた理論は後輩への大きな財産になるでしょう。来年度、上位入賞を誓う「TEAM REGALIA」に熱い応援をよろしくお願いします。

学生フォーミュラプロジェクト「TEAM REGALIA」指導教員
・機械工学科 桑原一成 教授