大学教育再生加速プログラム(AP)
大学教育再生加速プログラム(AP)
大学教育再生加速プログラム(AP)「高大接続改革推進事業」
テーマⅤ:卒業時における質保証の取組の強化
本学は、平成28年度 大学教育再生加速プログラム(AP)「高大接続改革推進事業」-テーマⅤ 卒業時における質保証の取組の強化-に採択されました。 [AP : Acceleration Program for University Education Rebuilding ]
このサイトでは、本プログラムに関連する大阪工業大学の活動を広く発信致します。
主な成果実績
DSシステムによる個々の学修成果等を可視化
入学時から卒業までの詳細な成長データ(学修行動や学修成果、修学指導内容等)を可視化し、社会に向けて各自の学修成果情報をアピールすることが可能になりました。
従来の修得単位数等以外に、在学中に身に付けた学修成果や専門科目の学修達成度、汎用的能力の伸長度について、学内または全国平均値との比較等を明確に可視化できるディプロマ・サプリメント・システム(DSシステム)を構築しました。これらの情報をディプロマ・サプリメント(DS)として出力し企業等に提出することで、在学中に身に付けた学修成果を社会へ大きくアピールすることが叶いました。
<DSシステム表示例>
教育水準の明確化(ミニマム・リクワイアメントの明示)に基づく学修成果の増進を実現
全ての授業科目においてミニマム・リクワイアメント(必ず達成すべき成績到達目標)及び学修成果の評価方法が設定されており、能動的な学修活動の促進と効果的な学修指導体制が整いました。
各授業科目についてミニマム・リクワイアメント及びそれを踏まえた学修成果評価方法をシラバスに明示し、学生と教員間で学修指針を明確に共有する体制が整っています。併せてDSシステムも活用することで、一人ひとりの学修状況を指導教員がタイムリーに把握し、能動的な学修活動の促進と効果的な学修指導を提供しています。
社会に求められる能力(専門的能力・汎用的能力等)の成長を促進
専門職業人としての専門知識・技術力に加え、近年社会から強く求められている汎用的能力(コミュニケーション能力、主体性等)についても自己成長を促進し、成長度を測定・可視化する仕組みを構築しました。
専門知識の定着度を測るアセスメント・テスト(専門知識確認テスト)の実施に加え、汎用的能力の成長度を測定するPROGテストを1・3年次で実施することで各自の総合的な成長度を可視化し、自己認知を促進しています。また、本テスト結果を踏まえて、より一層の能力育成に繋げるため、キャリア形成支援手帳の配付やキャリア形成支援講座を実施し、社会で活躍するための能力育成・強化を実現しています。
数値目標・結果
区分 | H28 | H29 | H30 | R1 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
目標 | 実績 | 目標 | 実績 | 目標 | 実績 | 目標 | |
進路決定の割合[%(就職決定者数+進学者数)/卒業者数] | 96.0% | 97.4% | 96.0% | 97.3% | 96.0% | 97.7% | 97.0% |
中堅・大企業就職者数への進路決定の割合 | 55.0% | 59.4% | 57.0% | 60.6% | 58.0% | 62.3% | 60.0% |
DSシステムを用いた修学指導の割合 | - | - | 60.0% | 51.8% | 70.0% | 83.1% | 80.0% |
DSの採用選考での利用状況 | - | - | 5社 | 0社 | 10社 | 14社 | 20社 |
事業計画に参画する教員の割合[%(参画教員数/在籍教員数)] | 70.0% | 74.5% | 80.0% | 95.1% | 90.0% | 94.3% | 100.0% |
質保証に関するFD・SDの参加率[%(参加教職員数/在籍教職員数)] | 70.0% | 76.5% | 80.0% | 90.7% | 90.0% | 91.8% | 100.0% |
ディプロマ・ポリシー達成度の把握率 | 60.0% | 76.0% | 70.0% | 97.7% | 80.0% | 95.6% | 100.0% |
各授業科目のミニマム・リクワイアメントの達成率 | 60.0% | 100.0% | 70.0% | 100.0% | 80.0% | 100.0% | 100.0% |
アセスメント・テストによる汎用的能力等の到達度把握率 | 55.0% | 57.2% | 85.0% | 89.3% | 90.0% | 93.2% | 95.0% |
教育改善プラン策定・実行率[%(策定・実行学科数/学科数)] | - | - | 50.0% | 50.0% | 75.0% | 100.0% | 100.0% |
Q&A-よくある質問-
- Q1.大学教育再生加速プログラム(AP)とは一体何ですか?
- A.文部科学省が、国として大学教育改革を一層推進するため、先進的な取組を行う大学を支援するために公募した事業です。大阪工業大学はテーマⅤ「卒業時における質保証の取組の強化」について、全国の応募大学116校から関西の私立大学としては唯一採択されました(競争率6倍強)。テーマⅤは、卒業段階で学生が身につけた力を客観的に評価する仕組みや学修成果を社会に提示する効果的な手法等を開発し、学外の多様な人材との協働により教育の質保証に取り組むものです。
- Q2.大阪工業大学がAPに取り組んでいることで、他の大学と何か違いはありますか?
- A.テーマⅤ「卒業時における質保証の取組の強化」について、本学は関西の私立大学で唯一採択されました。AP事業に取り組むことで、全教職員はもとより学外の多様な人材との協働による学生支援を充実させることができ、社会のニーズに適う“工大質保証(卒業時における質保証)”が達成されます。学生にとって、夢や目標の実現に向けた大きな支援となります。
- Q3.APへの取り組みから、どのような成果が出ていますか?
- A.本学のAPへの取り組みに係る成果(中間実績)として、国から最高評価のS評価(S~Dまでの5段階評価)に認定されています。これは、本学が計画を超えた取り組みを実践しており、現行の努力を継続することによって、本事業の目的を十分に達成することが期待できるものとして評価されたものです。各取り組み項目と成果結果等につきましては、こちらのデータをご参照ください。
- Q4.APは学生にどのように関係しますか?
- A.AP事業を通して、学生の自律学修および効果的な修学指導の促進など、豊かな学修成果獲得に向けた取り組みを促進しています。例えば、本学独自のディプロマ・サプリメント・システム(DSシステム)の構築・導入により、従来の修得単位数等以外に、より詳細な学修成果を自己点検することが可能となります。また。アセスメント・テストの実施により、専門知識の定着度を把握・可視化できることに加え、PROGテストの実施により、汎用的能力等の到達度を把握・可視化できるようにしており、主体的な学びの支援体制を整えています。その他、キャリア形成支援手帳等を活用した綿密なキャリア形成支援や修学指導を実施しますので、卒業時における質保証の強化・促進に繋がっています。
- Q5.APは就職に有利になるのですか?
- A.AP事業への取組みから、社会のニーズに適う工大質保証を達成しますので、就職活動やキャリア形成において役立ちます。AP事業を通して構築する自律学修および効果的修学指導により、将来のキャリア形成に必要な能力を形成していきます。また、学修成果を包括的に蓄積・可視化した「ディプロマ・サプリメント(DS)」(専門科目の達成度や汎用的能力伸長度をレーダーチャート化した帳票)についても、様々な企業で採用選考に利用いただいており、今後も、DSの活用普及・促進に繋がる取り組みを継続的に実施していきます。