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「ロボカップ2017名古屋世界大会」でロボカップ@ホームリーグプロジェクト「O.I.T. Trial」が世界第7位、特別賞受賞の大活躍!

2017.08.01

  • 世界の舞台で大阪工大の技術力を示した「O.I.T. Trial」のメンバーら 世界の舞台で大阪工大の技術力を示した「O.I.T. Trial」のメンバーら
  • 「Open Challenge」でプレゼンターを務めた中森さん 「Open Challenge」でプレゼンターを務めた中森さん
  • 共同タスク前に綿密なミーティングを行う両学部の学生ら 共同タスク前に綿密なミーティングを行う両学部の学生ら

 7月27日~30日にわたり、名古屋市国際展示場で開催された「ロボカップ2017名古屋世界大会」でロボティクス&デザイン工学部と情報科学部の学生合同チーム「O.I.T. Trial」が日本代表の3チームの1つとして出場し、自作ロボットで競う「ロボカップ@ホーム」部門のオープンプラットフォームリーグで世界第7位に加え、特別賞「Best in Navigation」も受賞という大きな成果を残しました。
 本大会はロボット工学と人工知能の融合、発展を目的に毎年開催されており、世界40カ国を超える国から、3,000人以上の競技参加者が集まるロボットの祭典です。ロボットがいかに人間との暮らしに役立つ作業を遂行できるかを競う「ロボカップ@ホーム」部門では、指示は全て英語音声で出されます。競技は10種類あり、「カーテンを開けなさい」「ついてきて」など簡単な指示から、複合した複雑な指示がタスクとして課せられるため、各種センサーを駆使した高度な音声対話技術や画像認識技術が求められます。
 「O.I.T. Trial」では、ロボティクス&デザイン工学部のロボット「ASAHI」と情報科学部のロボット「昴」の2体が両学部の特長や強みを生かせる競技を担当します。大会に向け、万全の準備を進めてきたチームでしたが、大会初日の朝、この日複数の競技を担当する「昴」の足回りが動作不良になるトラブルが発生。競技開始時刻が迫る中、両学部の学生は、必死の修理作業に取り組み、なんとか自律走行できるまで修復しましたが、本来の性能を発揮できず、初日は点数を伸ばすことができませんでした。
 人との対話による自然なインタラクション、障害物回避、人追従技術を競う「Help-me-carry」を担当した「ASAHI」は、同大会過去最高レベルの難易度を物ともしないハイレベルな技術を披露。タスク内2位の好成績に加え、高い精度でのタスク達成が評価され、特別賞「Best in Navigation」を受賞しました。その後、勢いに乗ったチームは予選のステージ1を15チーム中、第8位の成績で翌日のステージ2へ駒を進めました。初日、満足のいく結果が出せず、悔しさを滲ませた情報科学部の学生たちは、寝る間を惜しんで作業に没頭しました。その結果、予選全ての競技内容を内包した30分間にわたる長時間タスク「EEGPSR」で世界トップチームに食らい付き、タスク内5位の成績を収めました。ステージ2最終競技「Open Challenge」では、ロボットの性能や特長について英語でのプレゼンテーションを中森裕子さん(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)が務め、「ASAHI」による子供の外遊びと子育て支援プログラムとして、外国人審判を巻き込んで“だるまさんが転んだ”を実演。張りつめていた会場の空気を和ますことに成功し、観客からはたくさんの歓声と拍手を受けました。
 自身初挑戦となる世界大会の舞台でトップチームを相手に臆することなく、自分たちが積み上げた技術を披露した「O.I.T. Trial」。最終競技で順位を1つ上げ、第7位と堂々たる成績で大会を終えました。
 なお、「O.I.T. Trial」は、8月6日に梅田キャンパスで開催するオープンキャンパスにロボットを出展します。

「O.I.T. Trial」指導教員
・ロボティクス&デザイン工学部
 ロボット工学科 井上雄紀教授廣井富准教授
・情報科学部
 情報メディア学科 佐野睦夫教授鈴木基之教授宮脇健三郎准教授
 情報ネットワーク学科 西口敏司准教授